全学教育
主題別科目 健康と社会
2015
学びのユニバーサル・デザイン入門
松田 康子(北海道大学大学院教育学研究院)、土永 孝(北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院)、斉藤 美香(北海道大学保健センター)
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全学教育 学びのユニバーサル・デザイン入門(2015)

教員
松田 康子(北海道大学大学院教育学研究院)、土永 孝(北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院)、斉藤 美香(北海道大学保健センター)
概要

日本における障害学生支援は、障害者権利条約批准国となり、善意から権利に基づいた支援へと大きく舵を切りました。そもそも、学ぶことの権利、公平に教育をうける機会の提供は、障害を抱える学生のみならず、少数派であろうと多数派であろうと、すべての学生が享受するものです。個々に違いはもちつつも、すべての学生にとって合理的なよりよい学びの環境を提供するためには、どのような方法があるでしょうか。このような学びの環境を整えることを、学びのユニバーサル・デザイン(Universal design for learning、以下UDL)と言います。

しかし個々の違いに目を向けたとき、すべての学生にとってのより良い環境設定など理想にすぎず、実際は互いの譲り合いや許容範囲内の不利益を前提にしなければ成り立たないこともあるでしょう。CAST(the Center for Applied Special Technology)におけるUDLの提言は、ガイドラインを設定したうえで、「カリキュラム(すなわち目標、手法、教材、評価)をはじめから体系的に個々人の違いに対応させるプロセス」(CAST (2011). Universal design for Learning guidelines version 2.0. Wake¬eld, MA: Author. [キャスト (2011) バーンズ亀山静子・金子晴恵(訳) 学びのユニバーサルデザイン・ガイドライン ver.2.0. 2011/05/10 翻訳版]より)を提示し、ICT技術をはじめとした科学技術を活用し、すべての学生にとってよりよい学びの環境を提供することに向けて提案と挑戦を続けています。このUDLのプロセスに倣い、受講学生へ「支援」ということばから連想されがちな善意や正義の押しつけではなく、他者への関心と想像力、そして知的創造力の喚起を本授業では、目指します。具体的には、講義・実習・グループワークを組み合わせた授業を展開します。さらには、本学特別修学支援室において支援員として登録可能な知識と技術の習得を目指します。障害のあるなしに関わらず、積極的に新たな知を求める学生が集うことを期待しています。

公開講義一覧
第1回 オリエンテーション/高等教育における障害学生支援の実際
第2回 学びのユニバーサル・デザインとは
第3回 「学び」にかかわる制約と制限を知る
第4回 「聞く」に関する情報保障①ノートテイク講座A
第7回 情報保障に関するテクノロジーの活用を知る
第8回 プリントディスアビリティに関する情報保障①文献電子化に関する基礎知識
第8回 プリントディスアビリティに関する情報保障①文献の電子化作業工程について
第10回 プリントディスアビリティに関する情報保障③印刷業界の挑戦
第11回 まなざしのユニバーサルデザイン
第11回 まなざしのユニバーサルデザイン(ゲストスピーカーによる講演)
第12回 「移動」に関する参加機会の保障①バリアはどこに?(構内編)
第13回 「移動」に関する参加機会の保障②車椅子の移動介助の基本(構内)(近日公開)
第13回 車椅子介助デモンストレーション(構内)(近日公開)
第14回 「移動」に関する参加機会の保障③雪上での車椅子の移動介助(構外)(近日公開)
第14回 車椅子介助デモンストレーション(雪上)(近日公開)

公開PDF一覧
第4回 補助教材:『見えないものと見えるもの:社交とアシストの障害学』石川准(2004)
第4回 補助教材:『障害の表記について』土永孝
第9回 プリントディスアビリティに関する情報保障② 情報アクセシビリティを保障する 

※これらのコンテンツは、2015年度に開講された講義に基づいています。

講義資料
iTUnesU リンク
タグ
対象
1~
単位等
講義,1単位
キーワード
障害学生支援、修学支援、Universal design for learning
シラバス

<到達目標>

1.高等教育における障害学生支援の現状理解。
2.学びのユニバーサル・デザインの概要を理解する。
3.支援環境として機能する技術を体験・習得する。
4.特別修学支援室において支援員として登録可能な知識と技術を習得する。
5.北海道大学における学びのユニバーサルデザイン化における実際的な提言ができる

 

<授業計画>

履修を希望する者は必ず初回に出席をすること。PCノートテイク実習等を行う都合上、機器準備の制約があり履修者数の制限をする予定です。履修にかんしては掲示板においても告知するので、留意しておくこと。履修を希望する者は必ず初回に出席をすること。PCノートテイク実習等を行う都合上、機器準備の制約があり履修者数の制限をする予定です。履修にかんしては掲示板においても告知するので、留意しておくこと。

1. オリエンテーション/高等教育における障害学生支援の実際
2. 学びのユニバーサル・デザインとは
3.「学び」にかかわる制約と制限を知る
4.「聞く」に関する情報保障①理論編
5.「聞く」に関する情報保障②手書きノートテイク実習
6.「聞く」に関する情報保障③PCノートテイク実習
7.「聞く」に関する情報保障④PCノートテイク実習
8.「移動」に関する参加への支援①車椅子の移動介助の基本
9.「移動」に関する参加への支援②雪上での車椅子の移動介助
10. プリント・ディスアビリティに関する情報保障①テクノロジーの活用を知る
11. プリント・ディスアビリティに関する情報保障②文献電子化の基本知識とそのプロセス
12. プリント・ディスアビリティに関する情報保障③印刷業界の挑戦
13. プリント・ディスアビリティに関する情報保障④「学び」にかかわる活動と参加を知る(私の修学生活体験記)
14. まなざしのユニバーサル・デザインを考える(当事者の体験を聴く)
15. グループワーク(北海道大学における学びのユニバーサルデザイン化における提言)

 

準備学習(予習・復習)等の内容と分量  >

実習においてはパソコン操作が必須になります。各自、タイピングの練習をしておいてください。また、それぞれの単元において準備学習を意図した宿題もしくは習得した知識に基づく宿題を課すことがあります。また必要資料は、Web上にアップしていきますので、指示を良く聴き事前・事後に目を通して予習復習しておくことを望みます。体力気力を要する実習もありますので、体調を整えて参加すること。

 

<成績評価の基準と方法>

参加態度50%レポート50%(参加態度はさまざまな宿題や実習課題に対する評価を含む)

 

<備考>

教材:パワーポイント呈示資料・配付資料・ビデオ映像・パソコン・車椅子

手法:講義・体験実習(電子文献校正作業・ノートテイク・車椅子介助を含む)・グループワーク
留意事項:
1.受講するにあたり情報保障等、環境調整が必要な場合は担当教員へ事前に申し出ること。
2.この授業を履修し単位取得した学生は、特別修学支援室の支援員として登録が可能になり、ノートテイクや車椅子介助などの障害学生支援活動に参加できるようになります。
3.ゲストスピーカーの予定により、若干計画に変更があることをあらかじめご了承下さい。
4.本授業はOCW(オープンコースウエア)対象授業として録画編集する予定です。あらかじめご了承ください。

備考
学生による動画紹介レビュー

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