全学教育
教養科目
2006
一般教育演習(フレッシュマンセミナー)
蛙学への招待
鈴木 誠 (高等教育推進機構)
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全学教育 蛙学への招待(2006)

教員
鈴木 誠 (高等教育推進機構)
概要

今から約3億6000万年前のデボン紀に、暖かい沼地の浅瀬から勇気ある両生類の先祖(ユーステノプテロン)が陸を目指した。それは、水圏からの脱出、すなわち体重を支えるための骨格の劇的な進化と、空気中の酸素を獲得するための未完成な肺の誕生を生み出した。この陸上への進出がなければ、私たちヒトは今日存在しなかったのである。
本講座は、現存する両生類の中で特異的に進化した無尾目を、形態や生態、繁殖戦略や鳴き声といった生物学的側面と、絵本や物語また食文化といった文化的側面から分析し、激変する両生類周辺の環境を通して、総合的に両生類を捉えようとするものである。また文系理系を問わず、授業を通して将来研究者として必要な問題解決の視点と手法をマスターしようというものである。

講義資料

‡ これらの資料は制限資料です。

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タグ
対象
1年次~
単位等
演習,選択,2単位
キーワード
形態 生態 進化 文化・食文化 自然環境 問題解決能力 学生参加型授業
シラバス

<到達目標>
1.日本産カエル目5科37種の種名と形態を判別することができる。
2.魚類から両生類へ進化したおよその仮説が理解できる。
3.約90の内部形態の基礎知識を系統解剖実習から習得することができる。
4.日本産カエル目5科の代表的な鳴き声をリスニングすることができる。
5.カエルの繁殖戦略が理解できる。
6.ヒトとカエルの関わりを、文化・食文化的側面から理解することができる。
7.現在の両生類を取り巻く自然環境が理解できる。
8.問題解決のプロセスを踏んで授業の準備をすることができる。

 

<授業計画>
1.オリエンテーション(本講座の目的 学習内容 評価の方法 参考書の紹介)
プロローグ:カエル検定(カエルの基本的形態と生態)
両生類の辿った道
2. カエルの文献検索実習(北大図書館にて)
3.カエルのコミュニケーション、世界のカエル・日本のカエル
4.野外研修:鮭科学館にて、カエルコンパ
5.魚類はいかにして地上に進出したのか1
6.魚類はいかにして地上に進出したのか2(視聴覚)
7.カエルの体色変化、授業の構成要素:つまらない授業とは何か?
(ブレインストーミング)
8.実習:カエルの内部形態の観察1 模擬ガエル作り
9.実習:カエルの内部形態の観察2 模擬ガエル作り
10.実習:カエルの内部形態の観察3 外部形態の観察及び系統解剖実習
11.ジャンプの秘密(14までは過去に学生が行った授業のテーマである)
12.カエルの冬眠
13.poison frog 毒って素敵ね
14.カエルの自然への適応
15.野外実習、奇形ガエルの論文から、
おわりに:君達に望むこと

 

<評価の基準と方法>
学習態度の観察評価10%、各種提出物20%、授業評価30% 作業ファイル(ポートフォリオ)20%、最終レポート20%、自己評価も加算することがある。なお、グループ面接や個人面接を行うことがある。
成績評価の結果は、例年優(50%)・良(42%)・可(4%)・不可(4%)である。

 

<教科書>
Williams E.Duellman/Biology of Amphibians,市川 衛/蛙学/裳華房,松井 正文/カエル―水辺 の隣人/中公新書

 

<講義指定図書>
浦野明央・石原勝敏/ヒキガエルの生物学/裳華房,松橋利光/日本のカエル/山と渓谷社,鈴木 誠/カエルの模擬解剖/数研出版,鈴木 誠/学ぶ意欲の処方箋/東洋館出版社

 

<備考>
本授業は、多くの先輩の努力の積み重ねによって作り上げられてきた。毎年10倍近い履修希望者を集めるのはそのおかげである。学生が全面で活躍するのが本授業の大きな特徴である。学生が自ら教材研究を行い、教官に代わって授業を行うスタイルで進められる。教材研究は、論文集めから取材、教材の開発など多岐に及び、約2ヶ月に及ぶ場合がある。また、現地調査や取材、各種編集作業やリハーサル等、授業のための努力と高いモチべーションが要求される。したがって、学生は取り組む姿勢に覚悟が必要であり、履修可能となった場合は責任ある行動を望む。なお、本年度も水田や野山での実習や施設見学なども予定しており、休日の出動がある。

備考
学生による動画紹介レビュー

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