全学教育
一般教育演習(フレッシュマンセミナー)
2004
蛙学への招待
鈴木 誠(高等教育機能開発総合センター)
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全学教育 蛙学への招待(2004)

教員
鈴木 誠(高等教育機能開発総合センター)
概要

今から約3億6000万年前のデボン紀に、暖かい沼地の浅瀬から勇気ある両生類の先祖(ユーステノプテロン)が陸を目指した。それは、水圏からの脱出、すなわち体重を支えるための骨格の劇的な進化と、空気中の酸素を獲得するための未完成な肺の誕生を生み出した。この陸上への進出がなければ、私たちヒトは今日存在しなかったのである。

本講座は、現存する両生類の中で特異的に進化した無尾目を、形態や生態、繁殖戦略や鳴き声といった生物学的側面と、絵本や物語また食文化といった文化的側面から分析し、激変する両生類周辺の環境を通して、総合的に両生類を捉えようとするものである。また文系理系を問わず、授業を通して将来研究者として必要な問題解決の視点と手法をマスターしようというものである。

講義資料
iTUnesU リンク
タグ
対象
1年次 文学部,教育学部,法学部,経済学部,理学部,医学部,歯学部,薬学部,工学部,農学部,獣医学部,水産学部
単位等
演習,選択,2単位
キーワード
シラバス

<授業の目標>

今から約3億6000万年前のデボン紀に、暖かい沼地の浅瀬から勇気ある両生類の先祖(ユーステノプテロン)が陸を目指した。それは、水圏からの脱出、すなわち体重を支えるための骨格の劇的な進化と、空気中の酸素を獲得するための未完成な肺の誕生を生み出した。この陸上への進出がなければ、私たちヒトは今日存在しなかったのである。
本講座は、現存する両生類の中で特異的に進化した無尾目を、形態や生態、繁殖戦略や鳴き声といった生物学的側面と、絵本や物語また食文化といった文化的側面から分析し、激変する両生類周辺の環境を通して、総合的に両生類を捉えようとするものである。また、授業を通して研究者として必要な問題解決の視点と手法をマスターしようというものである。
なお、本講座を希望する学生は、下記の到達目標や授業計画、また評価の基準を熟読の上、第1回目の授業を必ず受講し履修届を出して頂きたい。生物の苦手な学生も大歓迎である。

 

<到達目標>

1.日本産カエル目5科37種の種名と形態を判別することができる。

2.魚類から両生類へ進化したおよその仮説が理解できる。

3.カエルの内部形態を系統解剖によって調べることができる。

4. 日本産カエル目5科の代表的な鳴き声を判別することができる。

5.カエルの繁殖戦略の多様性が理解できる。

6.ヒトとカエルの関わりを、文化・食文化的側面から理解することができる。

7.両生類を取り巻く自然環境が理解できる。

8.問題解決のプロセスを踏んで授業の準備をすることができる。

 

<授業計画>

1.オリエンテーション(本講座の目的 学習内容 評価の方法 参考書の紹介)
プロローグ:カエル検定(カエルの基本的形態と生態)
両生類の辿った道

2.世界のカエル・日本のカエル

3.魚類はいかにして地上に進出したのか1

4.魚類はいかにして地上に進出したのか2

5.実習:カエルの内部形態の観察1 模擬ガエル作り

6.実習:カエルの内部形態の観察2 模擬ガエル作り

7.実習:カエルの内部形態の観察3 外部形態の観察及び系統解剖実習

8.カエルの初期発生(粘土で作る胚切断面)

9. カエルの文献検索実習(北大図書館にて)

10.カエルの絵本に見る日欧の文化差(10から13は学生が行う授業、記載は昨年度)

11.カエルの文化・食文化

12.カエルの危機(激変する自然環境と追い詰められた両生類)

13.カエルの体色変化

14.野外実習:カエルの捕獲と形態観察

15.奇形ガエルの論文から おわりに:君達に望むこと

 

<評価の基準と方法>

学習態度の観察評価10%、各種提出物20%、授業評価30% 作業ファイル(ポートフォリオ)20%、最終レポート20%、自己評価も加算することがある。なお、グループ面接や個人面接を行うことがある。
一昨年の成績評価の結果は、優(50%)・良(42%)・可(4%)・不可(4%)であった。

 

<教科書>

松橋利光/日本のカエル/山と渓谷社
鈴木 誠/カエルの模擬解剖/数研出版

 

<講義指定図書>

浦野明央・石原勝敏/ヒキガエルの生物学/裳華房
千葉県中央博物館/カエルのきもち/晶文社出版
鈴木 誠/学ぶ意欲の処方箋/東洋館出版社

 

<備考>

本授業は、学生が自ら教材研究を行い、教官に代わって授業を行うスタイルで進められる。現地調査や取材、各種編集作業やリハーサル等、授業のための努力とモチべーションが要求される。知的好奇心や体力も必要であろう。学生はある程度の覚悟が必要である。また、多くの授業場面で作業を伴う。なお、本年度は水田や野山での実習や施設見学なども予定しており、休日の出動がある。

 

備考
学生による動画紹介レビュー

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