北海道大学 歴史的講義ノートの公開
D. P. Penhallow教授(推定) / 宮部 金吾 著
植物学 D. P. Penhallow教授(推定) / 宮部 金吾 著
‡ これらの資料は制限資料です。
資料内容は変更されることがあります。資料を充実してまいりたいと考えております。講義ノートにまつわる情報をお寄せ下さい。また、テキスト化は、北海道大学オープンコースウェアで行いました。誤記等お気づきの点ございましたら、ご連絡ください。
デーヴィッド・ピアス・ペンハロー(David Pearce Penhallow / 1854-1910)
マサチューセッツ農科大学卒。植物学を専攻し,クラークの助手を務めていた。植物学・農学・英語を担当し,クラークの帰国後は,教頭心得(acting president)としてホィーラーを助け,植物学を農学等の実学に応用するというクラークの考えを実践した。また,開拓使の依頼を受けて,植物や鉱物の分析試験も行った。帰国後,カナダのマッギル大学で古生植物学の教授となり,北日本の植物やアイヌ民族の研究を続けた。1907年10月,マサチューセッツ州立大学と改称された母校でのClark Hallの落成式では,クラークが科学者・教育者として科学的農学へ果した貢献について,記念講演を行った。(北海道大学総合博物館より)
宮部金吾(みやべ きんご / 1860-1951)
2期生。1886年,渡瀬とともにアメリカへの官費留学を命ぜられ,ハーバード大学にて高等植物・菌類・藻類の研究を進める。1889年「千島植物誌」によりD.Sc.理学博士号を受け,イギリス・ドイツ・フランス・ロシアの研究機関を歴訪ののち,帰国した。その後,植物園主任となり,現在の植物園の原型を造り上げた。世界的な植物学者である一方,内村鑑三らとともに札幌独立教会を創立,新渡戸稲造の遠友夜学校を支えるなど,敬虔な生涯であった。(北海道大学総合博物館より)